なぜコストダウンが可能になるのですか。
杭頭接合部を半固定化することにより、地震時の杭頭部応力を低減できます。これにより杭径や基礎梁断面が小さくなりコストダウンが可能となります。
どのような物件(建物規模、地盤、杭長)でコストメリットがありますか。
杭長の長い、曲げモーメントが卓越する地盤です。
PCリングとは何ですか。
杭頭に被せるリング状のプレキャストコンクリート部材で、上部構造と杭との間でせん断力を伝達させるものです。圧縮軸力時には杭頭の接合面摩擦によるせん断力の伝達も期待できますが、引張軸力時を考慮して、設計上はすべてPCリングにせん断力を負担させることにしています。他の杭頭半固定工法では、接合面摩擦と芯筋のダウエル作用によりせん断力を伝達する機構としていますので、キャプテンパイル工法ではPCリングのみでせん断伝達を行うことを特徴としています。
PCリングの重さはどれくらいですか。
サイズと仕様により異なりますが、標準タイプで杭径1500㎜用は400Kg、杭径2000㎜用では580Kgです。
なぜキャプテンパイル工法という名称なのですか。
CAPTENつまりCAP+TENSIONで引張対応型のテンションと10社共同の開発のテンを兼ねています。なお、CAPはPCリングをイメージしております。