ひつまぶしと構造監理

山田 直哉,矢作建設工業

矢作建設の山田と申します。昨年4月より技術部会に参加させていただいております。現在、弊社として初めてとなるキャプテンパイル工法の施工が進められおり、設計の立場から携わってきた内容が、実際に形になっていく様子を間近に感じています。日々多くの学びを得る一方、至らぬ点も多々ございますが、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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さて先日、我が家では冬休みの締めくくり(?)として、ひつまぶしを食べに出かけました。ひつまぶしは、食べる前から少し背筋が伸びる料理です。鰻丼や鰻重とは異なり、刻んだ鰻の蒲焼きをご飯にまぶし、三段階で味わう作法があるからです。
まず一膳目は、薬味も出汁も加えず、そのままいただきます。香ばしい鰻、甘辛いタレ、ご飯の一体感を正面から受け止める時間で、濃い味を好む名古屋の食文化が凝縮されています。
二膳目では、ねぎや刻み海苔、わさびを加えます。わさびの爽やかさが脂を引き締め、鰻の旨みが際立ちます。変化を楽しみながら、より良く仕上げていく工夫が感じられます。
三膳目は出汁を注いでお茶漬けにします。力強かった味わいが一転してやさしくなり、心までほどけていきます。この緩急こそ、ひつまぶしの魅力です。

ひつまぶしは、段取りを大切にし、最後まで味わい尽くす料理です。現在進行中の現場においても、ひとつひとつの工程を丁寧に見届けながら、竣工までのプロセスを楽しんでいけたらと思います。

2026年2月