下総国一宮 香取神宮
竹屋 壮修,松井建設



松井建設の竹屋と申します。2024年度より技術部会へ参加させて頂いております。コラム執筆にあたり、趣味以前に自分自身にお金を掛けることが苦手でして、休日は日が落ちるのをただただ待つ生活をしております。何を書こうか思いあぐねていたのですが、先日ちょうど両親と香取神宮へ参拝に行きましたので、そのことについて書かせて頂こうと思います。
神社には社格を示す格式として、最上位から順に一宮、二宮、三宮・・・とあり、一宮は全国に100社以上あるとされています。香取神宮は下総国の一宮となります。規模の大きな神社には複数の鳥居が見られ、本殿から最も遠い鳥居から順に「一の鳥居」、「二の鳥居」・・・と呼びます。鳥居は神域への入口のため本来は一の鳥居からくぐったほうがよさそうですが、香取神宮では道のり2キロ以上となるため、両親の体調を考慮して最後の三の鳥居から参拝しました。神社境内には秋を告げる紅葉や銀杏のほか、樹齢千年を超える杉や松が群生しており、神聖な空間が広がっておりました。拝殿・本堂は黒漆喰塗りを基調とし、虹梁や組物は金と極彩色に彩られ重厚な佇まいでした。ご祭神は日本書紀にも登場する武術の神様「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」を祀っており、勝運・交通・災難除けなどにご利益があるとされています。
香取神宮から車で10分ほどの距離には北総の小江戸、水郷の町と呼ばれる佐原地区があります。江戸時代から水運を利用して栄えてきた街であり、独自に発展した文化や景観が今でも残されていることから「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されております。街並みを舟に乗って散策する"舟めぐり"のほか、ユネスコ無形文化遺産登録の「佐原の大祭」で使う高さ7mの山車が観覧できる山車会館など見どころは満載です。ただし、舟めぐりは1300円、山車会館は400円と私にとってはかなり躊躇する金額ですが、充実した日が過ごせましたので一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
2024年12月