片付けと思い出

熊田 健太,西松建設

 2019年度より施工部会でお世話になっております。西松建設の熊田と申します。近頃は新型コロナウイルスの影響で自宅に居る日が多くなり,散らかっていた部屋の片づけもはかどっております。片付けの際中,学生時代に行ったヨーロッパ一人旅の思い出の本(写真)が出てきたので,ここではその時のお話させていただきます。

旅の相方
旅の相方
プラハの街並み
プラハの街並み
 学生時代にヨーロッパの建築や街並みに興味を持ち,人生初の一人旅は,フランスのパリから国際列車に乗りながら,ドイツやオーストリアなどの各都市を経由して再びパリに戻ってくるような弾丸放浪旅でした。事前の詳細な計画は一切せず,現地ホテルの予約もせず,往復の飛行機だけを予約して,現地で思いついたままに列車に乗って移動していました。

 そんなノープランな私の旅の相方が,写真の思い出の品(トーマスクック:ダイヤモンド社)です。これはヨーロッパ各国の都市を結ぶ国際列車や各国別にほぼすべての鉄道時刻表が掲載されており,列車の乗り継ぎや到着時刻まで分かる大変よくできた相方です。正直スマホがあれば時刻表はすぐに検索できますが,当時はこの本を片手に旅行することに何故か憧れていました。(電車を間違えて目的駅の手前で降りてしまい,1時間以上歩いたこともありましたが...)

 ちなみにお宿は学生の貧乏旅でしたので,宿泊費が安いドミトリー(他の旅行者と相部屋)を選んでいました。チェコのプラハでは破格の安さに惹かれて20人相部屋に泊まった時もありました(もちろん夜はお祭り騒ぎ...)。外にビールを飲み行こうぜと誘われ,元気なオーストラリアの女子,イケメンなアメリカ人の三人で,プラハの酒場でビールを飲んだのは,良い思い出です。ご馳走様でした。

 学生時代にヨーロッパ建築や街並みを見ることができましたが,気が付けば大学では地盤の研究室に所属して,そのまま大学院まで進み,今では技術研究所で基礎構造の仕事をさせていただいています。ヨーロッパの建築以上に惹かれるものがあったのかと思います。
就職してからは,国内旅行でさえも機会が少なくなってしまいましたが,新型コロナ感染症が終息したら,再び色々な場所へ旅行に行けたらと思います。

 今後とも宜しくお願い致します。 

2020年7月