ドライブと御朱印

小林卓也,大豊建設

大豊建設の小林です。私が就職したのが平成元年で、既に勤続31年目。現場一筋だった27年間と本社建築本部の内勤4年目となる。現場従事時は休みも取れず、家族と旅行に行くことも無かったが、内勤になってからは暇を見つけては車で出かけることが多くなった。

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学生の頃から、城や神社、仏閣を見るのが好きで、ドライブの際、その土地の有名な建築構造物等の見学をするのが一つの楽しみとなった。3年前に神奈川県の小田原へ家内と行った時、初めて小田原城を見学した。現存の躯体は鉄筋コンクリートで、一部鉄骨もあり、近代化した城には多少虚しさが残った。帰りにふと立寄ったのが、「報徳二宮神社」だった。小田原城に隣接されており、二宮金次郎こと「二宮尊徳」が祀られている神社である。銅像でも小学校でお馴染みの二宮尊徳だが、全国の学校にあるものは石像が主で、戦前に造られた銅像は第二次世界大戦中に、この神社の1体と他2体を残して全て回収されている。貴重な銅像を見られるのが、この神社である。「二宮尊徳」は独自の思想と実践主義で、人々の幸福を追求し、数理、土木建築技術から文学まで、あらゆる才能を発揮した偉人であるのは皆さんもご存じでしょう。

神社で参拝して参拝記念として思いついたのが、今流行の「御朱印」。印帳を購入(各神社オリジナル)し、報徳二宮神社の御朱印を頂いた。(この3年でこの1冊が完結しようとしている。)御朱印は神社や寺院で「参拝証」として扱われている。

最近では、東国三社である「鹿島神宮」「香取神社」「息栖神社」を巡り、「日光東照宮」も改修工事後初めて行って来た。私たち建設業は新設・改修・営繕も大切だが、たまには息抜きで、先人が築き上げてきた建物を見るのもいいかもしれない。

2019年10月