献血と私

吉松 公生,飛島建設

 私が献血を始めて23年が経ちました。事の発端は、阪神大震災で多くの方々が怪我をされ、血が足りないというニュースを見たからでした。妻も学生の頃はよく献血をしていたらしく、「あなたみたいな元気な若者は献血をしなければ...」と促され当時27歳のバリバリの若手の私は、O型の血を『400cc』提供しました。人の役に立ち良いことをしたと思っていた私宛に、後日はがきが送られてきました。それは感謝のはがきではなく、「協力していただいて申し訳ないのですが、あなたの血液は輸血するには成分が規定外でした」的な内容が書かれていました。健康体だと思っていた私はショックでした。主な原因は水分不足といわれ、しっかり水分をとるように指導をいただきました。血液はサラサラにしないといけないと危機感を持つようになり、献血って自分にとってもいいことなんだと献血に対する意識が変わりましたました。現在は献血後、2,3日たってから血液の成分を簡易的に測定した結果(データがグラフ化されネットで確認が出来る)を通知してくれるため、血液の成分の数値が基準値に対してどうあるかなど全てわかります。健康が不安な単身赴任生活で、献血は自分の健康状態を確かめる良い行為だと認識し、地方でも足蹴なく通いました。
 余談ですが、献血センターで献血をすると、帰りにお土産をいただけるシステムになっておりまして、地方により違いがありますが、洗濯洗剤や歯磨き粉、お米やレトルトカレー、コーヒーなど単身赴任生活に役にそれなりに立つものとなっています。
 皆様、献血についての詳しいお問い合わせはこちらhttp://www.jrc.or.jp/まで!

2018年9月