二度目のこんぴらさん

大久保 健治,大豊建設

こんぴら狗
こんぴら狗
おまもり
おまもり
絵馬殿
絵馬殿

金毘羅宮は、香川県の琴平町にある神社で海上交通の守り神として江戸時代からいわゆる金毘羅参りと称して庶民の信仰を集めています。

金毘羅さんと言えば、参拝のために多くの階段を登らなければならないことは、有名ですが、いわゆる本宮までが、785段、さらに奥社までが1368段といわれています。

今年のお盆を過ぎた時期に夏休みを取って、金毘羅宮に参拝してまいりました。以前にも一度、まだ子供が小さかった頃に訪れたことがありましたが、今回はそれから15年ぶりの参拝となりました。

参道前には、お決まりのお土産屋さんが立ち並びそこを過ぎていくと大きな鳥居が見えてきます。このあたりから階段の始まりです。

参道の途中には、こんぴら狗という銅像があります。神社とは多少ミスマッチ感のある漫画チックな風貌ですが、こんぴら狗自体は、江戸時代にほんとうにあった風習らしく、当時、金毘羅参りは一生のうちでも憧れの一大イベントながら、江戸から香川までお参りするというのは、だれでも行けるというほど簡単なものではないため、犬に「こんぴら参り」と記した袋を首にかけて、飼い主の代参をさせていたということです。当然、犬が自分で金毘羅さんまで行けるはずもなく、他の参拝者が連れて行ったようです。

今は、本宮まで行くと「黄色い幸せのお守り」とセットで「こんぴら狗」が授与されます。

本宮の傍らには、絵馬殿があり海上交通の守り神であることから船の絵馬が奉納されています。その中にひと際目立ってヨットのような船が奉納されています。この船は、海洋冒険家の堀江謙一氏が、エクアドルから東京間を単独無寄港太平洋横断したときのソーラーボートということですが、これまた、違和感を放っています。

今回も何とか奥社まで参拝し、かえりにこんぴらうどんを頂いて帰りました。

まだ、訪れたことのない方は、参拝されてみてはいかがでしょうか。

2015年10月