場所打ち杭の品質管理って?

小林聡,ナカノフドー建設

まだ、まだまだ、右も左も分からないことばかり。
…前に進んでいるのでしょうか。疑問です。
ガッツ石松さんが、人生のターニングポイントの話をしているときに「人生360度変わった」と言っているように、さほど変わっていないのかもしれません(実際には石松さんと私に大きな違いがあることは言うまでもありませんね)。
コラムに目を通してくださっている方々、お付き合いありがとうございます。
はじめまして!入社2年目、ナカノフドー建設 設計部 構造設計グループ の小林です!
どうぞよろしくお願いいたします。

この度、コラムの執筆依頼が私のもとへ舞い降りてきました。
この運を宝くじに駆けていたら…と夢を見ながらなんて言ったら大変ですね。

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さて、何について書こうか悩んでいたところ、社内回覧のとある記事で「場所打ち杭で充填不足・建物完成が1年遅延」という見出しが目にとまりました。
私は場所打ち杭の施工を見たのは一度だけで、知識も、ある!だなんてとても言えませんが、生コンの流動性や硬化速度を十分に把握することは困難であり、目に見えない部分だけあって、監理が難しいことは確かだと思います。打設中の孔壁崩壊や安定液の管理、他にも種々の原因はあると思いますが、監理の仕方は人それぞれですし、常に同等の品質を確保するのも難しいことなのだと思います。

そのような中、当社では今、場所打ち杭の構造図の標準化に向けて活動中です!
一つ一つが勉強で、探り探りで奮闘しています。最終的には、コンクリートや鉄筋、補強リング等の共通事項や配筋要領を示します。様々な指針や仕様書を調べ上げ、水セメント比や単位セメント量、単位水量、スランプ、鉄筋の継手、補強リング、スペーサーなどなど・・・規定について、およそ15年ぶりに当社の方針として一つ明確に見直そうという意図です。
執筆をしている最中にも、疑問がわいてきました。場所打ち杭の主筋の継手はなぜイモ継手で良いのだろう・・・
勉強というのは終わりがないですね。何をもって一人前というのかわかりませんが、一人前の構造技術者と言われる日が来るよう、精進してまいります。

2015年8月