精霊流しといえば
森 武史,戸田建設
初めてのコラム投稿となります、戸田建設の森武史です。一昨年度から技術部会でお世話になっております。
7月も中旬に差し掛かり、暑さが日に日に増してきてます。福岡出身の私はこの時期になると、業務をこなしながらもお盆の帰省のことが気にかかります。
お盆の行事の一つに精霊流しがありますが、精霊流しと聞けば、ほとんどの方が写真「一般的な?精霊流し」を思い浮かべるのでしょうか。
ですが、私にとっての精霊流しは、写真「長崎の精霊流し」のようなものが普通です。巨大な精霊船と呼ばれるものを人々が引いて市街地を練り歩くのです。それだけでも他の地域から比べると異様なのですが、さらに大量の爆竹を鳴らしたり、花火を打ち上げたりしながら行進するのです。沿道で見る我々も、自前で爆竹を準備して、一緒に鳴らして楽しみます。私自身は福岡出身なのですが、父が出身地である長崎に毎年帰省していたため、この精霊流しが普通になってしまいました。
ちなみに、さだまさしの有名な歌の精霊流しは、これを指しています。
長崎は中国と交流が深かったせいでしょうか、爆竹の使い方が半端ないです。写真「爆竹の火柱」は、段ボール一杯の爆竹に火を放って火柱が上がっているところです。かなりの爆音が響き渡り、怖いくらいですが、日本ではこの日この場所でしか見られない光景だと思います。本当は禁止されているのですが、皆さん警備のお巡りさんの目を盗んでやってしまってます。
今年は、数年ぶりに長崎まで帰省する予定なので、久しぶりの火薬のにおいと、爆音での耳鳴りを楽しみにしています。
普段基準に縛られた?設計をしているからでしょうか。狭い日本なのに、全く異なった文化が今でも脈々とあって、「普通」とか「一般的」とかいうことが通用しないっておもしろいなと思います。
2014年7月