激辛料理の楽しみ

小田 初次,大末建設

Majic Spice - 虚空
Majic Spice - 虚空
ちょもらんま - 世界一辛い担担麺
ちょもらんま - 世界一辛い担担麺

大末建設の小田と申します。今回、2回目のコラムを書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

年を取って味覚が鈍ってきたせいか、辛いものが好きになってきました。それも段々エスカレートして激辛と呼ばれる、より辛いものを求めるようになってきました。料理店の看板に「激辛」とか「旨辛」とか書いてあると、つい引き寄せられてしまいます。そんな人は他にも結構いるようで、激辛な料理を提供する店も増えてきました。店内に入ると若い女性も一番辛い料理を平気で食べているのを見ることがあり、驚くこともあります。そんなわけで、今回は激辛料理の話をさせていただきます。

さて、激辛料理で有名なのは、一番はやはり下北沢のマジックスパイスでしょう。スープカレーで有名な店なのですが、辛い料理を出してくれることでも有名で、辛さの程度を仏教用語風に覚醒とか解脱・涅槃・天空と表示しているのですが、下から4番目くらいでもすでに常人が食べられないレベルです。上の方のレベルは想像にお任せします。しかもメニューにある一番辛いものでさえ、さらにとんでもないレベルまで辛くしてくれます。そのため、辛い物好きが行列をなしていて、休日などはなかなか入れないくらいの状態です。しかも、辛いだけではなく、美味しく、実に味わい深いカレーなので、下北沢という少し不便なところにありますが、この店に行ける時は、前の日から楽しみにしてしまいます。

又、麺では蒙古タンメン中本が有名だと思います。昔は上板橋にしかなかったのですが、最近は新宿、渋谷、高田の馬場など店舗が増えているので、行きやすくなりました。マーボ豆腐が乗った蒙古タンメン自体も辛いのですが、その上の北極ラーメンというのが、一番辛いラーメンで、マーボ豆腐が辛い上、スープが唐辛子の粉でドロドロしていて、実にいい辛さです。太麺でスープも旨味が強く、行列の絶えない店です。他にも、デーリーのカシミールカレーや、広島のつけ麺など紹介したい料理は山ほどありますが、紙面の関係で省略します。

又、辛い料理の利点ですが、血行が良くなるとか脂肪が燃やされるなどありますが、なんといってもストレス解消になることでしょう。特に激辛料理の場合、不用意に口にすると辛さに意識を持って行かれますので、格闘技のように気を張りながら注意深く食べる必要があります。辛さを耐え、堪能しているうちに、頭から全身に汗をかき始めます。前に挙げた、「マジックスパイス」では、辛さの程度に解脱とか涅槃とかあるのですが、食べ終わると虚脱状態になり、まさに解脱したような状態になります。(胃も少し痛くなるし、体にはあまりよくないようですが(笑))

このごろの季節は、寒い日と暑いくらいの日が交互に来て、気温差が激しいため、体調を崩しがちです。こういう時こそ辛いものを食べたくなります。皆様もぜひ、普段より少し辛いものに挑戦してみてはいかがでしょうか。

2013年4月