マイナーな山歩き

河田哲治,松井建設

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 松井建設の河田と申します。一昨年の4月から理事会に参加させていただいております。皆さんのコラムを読ませていただくと、山歩きをされている方が結構いらっしゃるのにびっくりしています。私も山が好きで、若い頃から山歩きを始め、北は利尻山から南は屋久島まで全国いろいろな山をめぐってきました。山に行くと日常の細々したことから開放され、ゆったりとした静かな気分に浸れます。ここ数年は、メタボになり体が思うように動かなくなったので、高い山へ遠征するのは年に1回くらいで、もっぱら低山歩きをしていますが、低山の一般ルートばっかり歩いても飽きがくるので、最近は人がほとんど歩いていないマイナールートを歩くことが多くなってきています。今回は、このマイナールートの山歩きについて紹介したいと思います。

 マイナールートについての明確な定義はありませんが、地図に道の記載がなく、人がほとんど歩いていないようなルートのことを指します。したがって、道形のはっきりしていない踏み跡程度の道や藪こきが必要な道等もあります。

 マイナールートを歩くには、国土地理院発行の2万5千分の一地形図とコンパスが必要です。この2つを駆使して、地形を見定め自分の進むべき方向を見つけていきます。最初、地図とコンパスだけで道のはっきりしない山を歩くのは、大丈夫だろうかという不安がいっぱいで勇気がいるのですが、慣れてくるとその緊張感がよくなるのです。

 これまでにいろいろなマイナールートを歩いてきましたが、地図読みに失敗しルートを間違えたことが、幾度かあります。幸い、途中で間違いに気づき引き返したので事なきを得ていますが、チョットした不注意が間違いにつながるので、細心の注意が必要です。間違いを最小限にするためには、地図読みだけでなく事前の調査が重要です。最近はネット上にマイナールートの情報が少なからず掲載されているので、事前に頭に入れておくと結構役に立ちます。

 先月には、水仙を目当てに房総の山を歩いてきました。水仙ロードと呼ばれる観光コースは観光客であふれていましたが、マイナールートの山に入ると誰一人とも遭遇することなく、静かな山行を楽しむことができました。これからも準備万端整えて、安全な山歩きを楽しみたいと思っています。

 過去の印象深い山行の写真を添付します。

2011年1月