趣味の伝承
古垣内 靖,東急建設


大変お世話になっております.東急建設の古垣内と申します.
このマンスリーコラムを書くにあたり,皆さんのコラムを読ませていただきました.特に趣味のお話が気にかかり,皆さん仕事のみならず趣味にも没頭している様子が感じられました.
さて,私の趣味は,「軟式テニス」,「軍艦」,「鉄道模型」,「カメラ」などがあります(大半が趣味といえない程度ですが・・・・).
その中で,「鉄道模型」について少しお話したいと思います.「鉄道模型」との出会いは小学校2年生のお正月でした.父に連れられ百貨店のおもちゃ売り場にいくと,私の意志とは関係なくお年玉が全て鉄道模型(Nゲージ)に変わったのです.私の父は五人兄弟の四男で,長男が持っていたドイツ製の鉄道模型を触ることすら許されなかったらしく,その思いを自分の子供のお年玉で実現したのでした.小学2年生にとって高価な鉄道模型は,父のいる時しか見たり触ったりすることが許されませんでした.やがて小学校4~5年生くらいになると,ブルートレインブーム等もあり,自分自身の趣味になりました.小学2年生から大学卒業までのお年玉の90%以上が鉄道模型に化けました.
いま思うと,怖い父とは鉄道模型等の趣味のときだけ楽しく会話した気がします.世代が移り私の息子が小学生になったとき,初めてコレクションを見せました.私も父同様,基本的には私がいる時しか鉄道模型に触らせませんが,いまや共通の趣味になろうとしています.私は旧国鉄派,小2の息子は小田急&ジオラマ派で,週末はジオラマの作成や車両改造・走行などを楽しんでいます.そうなんです.父の趣味が息子の私に,そして私の息子に伝承しているのです.
親子共通の趣味の利点:子供をだしに趣味ができる.親子の会話が弾む.
親子共通の趣味の欠点:根こそぎ持っていかれる可能性がある.
皆さんのところはいかがですか?
2009年8月