高所恐怖症

若松勝豊,高周波熱錬

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 キャプテンパイル協会の皆様には、高強度せん断補強筋『ウルボンスパイラル』をご愛顧頂きありがとうございます。

 高強度せん断補強筋ウルボンの営業を生業にしているため仕事柄、超高層マンションに関わる仕事が多く、最近では50階超の200mクラスのマンションにも納品しています。

 ところが私はいわゆる『高所恐怖症』で、高い所が滅法苦手で建設中のマンション工事事務所には行くのですが決して工事用エレベーターに乗ることは無く、商品クレーム等を決して起こさぬように逆の意味でモチベーションを高め事に当たっていました。

 先日部下の商品知識向上のため、27階まで建設中のマンション見学会に同行することとなり、覚悟を決め、生まれて初めて工事用エレベーターに挑みました。

 幸い近隣住民の方との協定で、エレベーターはマスキングされさほど怖く無かったのですが、停止し始め『ガタン』と揺れた時に運悪く、通風口から下の景色が見えた瞬間、メデューサに睨まれたが如く、足下から石化が開始し、体温低下・心臓の鼓動上昇・動悸・めまい・立ち眩み恐怖はピークを迎え、出入り口の引き戸を開けてもらい飛び跳ねるように建物内部に入り、平常心を取り戻しました。因みに下りは階段を利用し、徒歩で降りたことは言うまでもありません。

 こんなヘタレなのですが、何故か国内の有名観覧車SKY DREAM福岡(120m)、お台場大観覧車(115m)、天保山大観覧車(112.5m)等の乗車経験があり、特に大阪HEPFIVE(106m)の観覧車は建物の上にありあまり高くないと安心したのですが、頂点を過ぎた頃に恐怖ピークを迎えます。

 食べ歩きが好きなためカレッタ汐留や恵比寿ガーデンプレイスに行く機会があり、景観の好いエレベーターが難敵で如何にテンションを下げずに目当てのお店に行くか、美味しい物にありつくのも一苦労です。

 因みに世の中には空中レストランなる地上50mでお金を120万も払って、食事をする理解不能な人々もいるようで私にとっては最高の罰ゲームになりそうです。

 工法の開発途中より参加させて頂き5年目を迎え、記念すべき施工実績1000本突破、次期目標1万本を目指し微力では有りますが協会事務局として普及活動に邁進してまいります。

追伸:協会設計者の方々で、エレベーター・観覧車を設計される機会が有りましたら、高所恐怖症用ボタンを押すことでガラスがマスキングされる等の配慮を切望します。

2008年7月