ちょっと昔の話

高橋恵輔,宇部興産

ふわふわオムレツ

 宇部興産の高橋と申します。協会の皆様には弊社「Uグラウト」をご愛顧頂きありがとうございます。昨年秋から検討されたコア定着による引張定着筋の引張試験に実務者として担当させて頂きました。
 
 当コラムでは、私が今の仕事(セメント系建材開発)に就いた経緯についてお話します。まだ仕事について色々語れる歳ではありませんし、3年前まで学生だったわけで、私という人間を知って頂くという題材にはちょうどいいのでは。

 18歳の春、ネーミングゥが好印象という安易な理由で環境工学科に入学。途中コース選択があるのですが(後に重要な分岐点だったことを知る・・・)、
 ①建設都市工学(土木)②海洋船舶工学(造船)③資源工学(採鉱)
 ・シムシティ嫌いです(出来た街をゴジラで壊すのは好きです)
 ・海より山が落ち着きます
採鉱が何かイマイチ把握しないまま資源工学に進む・・・やはり最近はネーミングゥがすべてです。資源工学、聞こえいいですね。いわゆる鉱山です。金やダイヤや石油や石灰石を掘るための学問です。
よく鉱山に実習に行きました。
良かったこと:発破ドカーン、爽快です。
つらかったこと:山奥軟禁、デカイ昆虫、山男・・・etc⇒将来に不安を覚えはじめる。

 そんな気分のまま研究室に配属されましたが建材開発がテーマに。実は料理作り(得意料理はふわふわオムレツ)が趣味なのですが、建材開発と料理作りはよく似ているんです。ベースに何かを足したり引いたり、混ぜ時間(焼き時間)を変えたりといった具合に。テーマを通して、建設業界だけでなく色んな業界の方との出会いもあり、「よし、この道に進もう」と決意した23歳の冬。そんな私は、今年4月に結婚することとなりました。

 そんなこんなで今はセメント系建材を開発する仕事に就き、キャプテンパイル協会との縁で当コラムを書くに至っています。これからもキャプテンパイル協会を通じ色々と勉強させて頂くなかで、キャプテンパイル協会の発展を祈願しつつ、より良く使いやすいセメント系建材の開発に精を出していきたいと思います。

2008年4月