個性豊かな人たちに囲まれて

山浦 一郎,五洋建設

臨時総会に集合した個性豊かな人たち
臨時総会に集合した個性豊かな人たち

 何度か取り上げられていますが、本協会は開発に従事したゼネコン9社とメーカ1社の共同研究会を発展的に解消して立ち上げた集まりです。今、思い出してみますと、共研参加を決意したのは、「分担金さえ支払えば半固定を保有できますよ」との呼び込み(現某協会事務局長)の甘いささやきでした。

 少数精鋭(響きのみ)にて開発に従事している当社にとって、それは魅力のあるフレーズであり、最低でも5~6社は集まりそうとの言葉に、適度に力を抜いてもやっていけると確信し、「参加します」と即応してしまいました。

 ところが、共研設立準備会に集まった時点で既に呼び込みの話とは趣を異にしており、WGを形成して各社相応に働いてもらいますとの主催者(現某協会会長)の強烈なセリフが出てくるし、熱の入った質疑(現某協会某部会長のPCリングは必要ですか)とその応答(それがこの工法の根幹だ)が交わされ、のんびりと構えていた私は、この研究会(船)は進水可能なのかと少し不安を持ったものでした。

 ところが、ふたを開ければ、船長と呼び込み転じた水先案内人および航海士の面々が一致団結して、それぞれの個性を遺憾なく発揮(本当に他社同士の集まりかと思うほど、何に付け議論は白熱しましたが)したことにより、短時間で相応の成果を果たすことができました。

 これも一重に、WGや全体会後の潤滑油の注入(夜の定例、以下定例。)が果たした役割は大きく、その伝統は協会にも引き継がれました。この4月より準会員を7社迎えています。3月の入会ガイダンス後に早速、ガソリンスタンド(某会社の社員ラウンジ)での定例を行いましたが、潤滑油が廻るとともに、「お主も相当なものよ」と実感できた集まりでした。加えて、4月中旬には準会員のお披露目を兼ねた臨時総会を行い(その際は皆様よそ行きの振る舞いでしたが)、下旬には準会員へ向けた工法説明会を開催した上での定例を行っています。

 皆様、人の本質は夜に分かると申します。末永くお付き合いする上でも、今後とも定例への参加、よろしくお願いいたします。

2007年5月