家族旅行

秦 雅史,奥村組

 今年は暖冬のためスキー場は雪不足だそうです。雪については13年前、家族で行った旅行のことを思い出します。自分は九州育ちで子供の頃からスキー経験はあまりなく、会社の先輩と遊んだ程度です。地元の子供が自由に遊んでいるのを見て、子供にはスキーの楽しみを知って欲しいので、草津などに子供が小学生になる前から行っていました。この年はマイカーで福島の猪苗代湖に行きました。スキーを楽しんで帰路に着いて、しばらくして、凍った湖面上の新雪が風で飛ばされる地吹雪になりました。これは降る雪ではなく、横なぐりの嵐のようでした。そのうちワイパーが凍りつき、フロントグラスが見えなくなり、車が前進も後退も出来なくなりました。1人で運転していたら遭難していたかもしれません。この時、妻が車外に出てフロントガラスを雪掻きし、やっと前が見え、この嵐を脱出できました。雪国では色々なことがあるものだと思いました。今では家族の貴重な「思い出」となっています。

2007年2月